焼香について

 焼香とは、仏教において、香を焚くこと。
 特に、仏や死者に対して香を焚いて拝むこと。 心と体の穢れを
 取り除き、清浄な心でお参りする際の作法とされます。
 焼香には線香で行う場合と抹香で行う2種類の方法があります。
 線香焼香は、日常のお参りに用いられるもので、線香を上げるこ
 とを言い、抹香焼香は、細かくした香をつまみ、香炉に落として
 焚くことを言います。 一般的には、こちらを焼香と言います。

概要

 左手に数珠を掛けて右手の親指、人指し指、中指の三指で香をつまみ香炉に落します。作法は宗派によって異なります。
焼香の回数が一回で良いとするのは、「一念三千」からといい、三回は仏・法・僧の「三宝」に帰依するとし、四回は四つの大願を誓う為と言われています。
それぞれに いわく、いんねんがあり難しい解釈がなされています。 焼香の数より故人にお別れの気持ちで焼香するのが一番です。いろんな理由で参列しても一人の人間の最後として「お疲れ様、今までご苦労様でした。」とご焼香して下さい。

 一念三千とは、人間の日常の一瞬一瞬のかすかな心の動きに,三千の数で現された宇宙の一切のすが
  たが完全にそなわっていると言うこと。
 三宝とは、仏・法・僧と呼ばれる宝物を指し、仏とは悟りを開いた人、法とは仏の説いた教え、僧と
 は仏の教えに従って悟りをめざして修行する出家者の集団。
 ※なお3つという数については、3を聖数とする習俗や進行とのかかわりも指摘されています


 お線香をあげる意味

 そもそもなぜお線香をあげるか。実はお線香をあげるという行為には大切な意味があります。
 
 まず一つ目は お線香の煙は自分の身体やその場を清める 力があります。
 仏教の教えだと人とは生きているうちに汚れるものでお線香の煙「香煙」で汚れた身体や心を清め
 キレイにしてから仏さまと向き合うのに必要だと言われています。
 
 二つ目に 香煙を通じて仏さまとお話する事ができる そうです。
 香煙が私達が暮らす「この世」と亡くなった方たちが暮らす「あの世」の橋渡しをしているのです。

 三つ目に 亡くなった方の食事がお線香の煙であると言われている からのようです。
 「倶舎論(くしゃろん)」という仏教の経典には「死後の人間が食べるのは匂いだけで善行を行った
 死者は良い香りを食べる」と書いてあります。反対に悪行を行った死者は悪臭しか食べることができ
 ないのだそうです。



 お線香の正しいあげ方
 まずお仏壇にお線香をあげるときの本数ですが、同じ仏教でも宗派によってお供えする本数が違い
 ます。 宗派がわかっているならそれに従い、わからないという方は一本でも良いと思われます。
 そして火をつける時ですが間違っても直接ライターやマッチで火をつけないようにして下さい。
 必ず蜀台のローソクに火を灯し、その火でお線香に火をつけましょう。



 主な宗派別 線香・焼香の作法


宗 派 線 香 焼香回数・作法 備 考
 天台宗  3本立てる  1回か3回 / 特に決まりはない  線香は逆三角形に立てる
 真言宗
 3本立てる  通常 3回 / 香を押しいただく  線香は逆三角形に立てる
 浄土真宗本願寺派
 折って寝かせる  1回 / 香を押しいただかない  抹香はそのまま横移動し、香炉へ
 真宗大谷派
 折って寝かせる  2回 / 香を押しいただかない  抹香はそのまま横移動し、香炉へ
 浄土宗
 1~2本立てる  通常 3回 / 香を押しいただく
 曹洞宗  1本立てる  通常 2回 / 香を押しいただく  2回目は抹香を横移動し香炉へ
 臨済宗
 1本立てる  通常 1回 / 香を押しいただく
 日蓮宗
 1本立てる  通常 3回 / 香を押しいただく

【注】お寺様・各宗派・地域によって作法が異なる場合があります。
 ※弔問した際に故人の家の宗派がわからない場合には周りに合わせるなどしてご供養しましょう。
【注】香を押しいただくとは、右手の親指・人差し指・中指の三本で香をつまみ、手を返して額の高さまで掲げる事。

①数珠を左手に持ち祭壇の前に進み、一礼し、数珠をかけて仏前に合掌礼拝をする。 ②香を右手の三指で軽くつまむ。 ③手を返して額の高さまでかかげ香炉に落す。

④2、3回目も手を返して額の高さまでかかげ香炉に落す。 ⑤もう一度、数珠をかけて仏前で合掌礼拝をする。 ⑥祭壇に一礼をし、自分の席に静かに戻る